選択肢(5)
1.核を撃つ→TRUE
2.キスをする→BAD
3.抱きしめる→BAD
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1.核を撃つ→TRUE「赤い糸」
ワイは核を撃った。熱線と爆風がLaLaを吹き飛ばし、きのこ雲がゆったりと空に広がっていった。キモチエエエエエエ!!!!
自由な共和国の揺るぎ無い同盟を
偉大なルーシは永遠に結びつけた
人民の意思によって建設された
団結した強力なソビエト同盟万歳!
讃えられて在れ、自由な我らが祖国よ
民族友好の頼もしい砦よ!
レーニンの党ーーー人民の力は
foo⤴︎⤴︎⤴︎ツァーリボンバ投下キモチエエエエエエ!!!!
不滅の共産主義の理想の勝利に我々は我が国の未来を見る!!!!
ソビエト社会主義共和国連邦万歳!!!!!!!!
ワイの頭はソ連でいっぱいだった。
ワイの運命の赤い糸はソ連へと繋がっているんや。
-----------------------------------
2.キスをする→BAD「赤いパトランプ」
LaLaが警察に出頭したら実刑は免れないだろう。
LaLaは溢れる涙もそのままに小さく震えていた。
ワイは複雑な気持ちでLaLaの頬に手を添えた。
許せない奴なのにLaLaの体温が伝わってくる。
ワイにはLaLaの言っている事が理解できなかった。それでもワイはLaLaの最後の願い事を叶えた。心が触れ合う事のできないキスだった。
ありがとうと、LaLaは掠れた声で呟いた。
俺は君に人を傷付けるのではなく人を助ける人間になってほしい。俺は君の20年後を見ている。
遠くから赤いパトランプが近付いて来るのが見えた。(サイレンBGM)
-----------------------------------
3.抱きしめる→BAD「赤いバツマーク」
ワイはLaLaの身体を抱きしめた。
みっちー「なんでそんなに不器用なんだよ!なんでこんなに追い詰められないとお前は本音が言えなかったんだよ!普通に…普通に…話しかけてくれれば…。」
LaLa「私には、どうしても普通がわからないの。」
LaLa「でも今はとっても幸せ。」
LaLa「あったかいな…。」
そう言ってワイの胸に頬をすり寄せて来た彼女がもうこの世にはいない事を、フレンドメニューの赤いバツマークでワイは知る事になったのだった。(ナイフで刺す音)
第8章
みっちー「好きじゃないに決まってるだろ…。ワイは…ワイは…お前を殺してやりたいよ…。」
みっちー「お前のせいで人が死んだんだぞ!!!あいつらの未来を、命を、全てを、お前が奪ったんだ!!!」
みっちー「それなのに…。好きだとか仲良くなりたかっただとか…。ふざけるのもいい加減にしろよっ!!!」
(LaLa目を瞑るイラスト)
LaLa「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。みっちーごめんなさい。みっちーになら私、殺されてもいいよ?」
LaLa「私…、私ね…、今言われた言葉、全部その通りだよ。ほんとに私にぴったりだよ。」
LaLa「精神障害って言葉も…正解…。」
LaLa「私…特別な施設で育ったの。ずっと…親に…虐待されてたから…。みんな持ってる普通の心が、私にはないの。」
LaLa「今も病院に通って治療…続けてるんだ。」
LaLa「うまく人と話すきっかけが作れなくて、うまく人と話すこともできなくて、誰とも仲良くなれないの。」
LaLa「どんなに仲良くなりたいって望んでも、できないの。どうしてもできないの。自分でも苦しいの。すごくもどかしくて悲しいの。」
LaLa「私…、私…、こんなことすることでしか人と話す事ができなくて…。仲良くなろうとしてもいつも嫌われちゃう…。」
LaLa「それでも…それでも…みっちーと話してみたかったの。」
LaLa「私にとってはみっちーが世界中の何よりも1番だから。」
(LaLa目を開けるイラスト)
みっちー「それを世間では自己中って言うんだよ。人の命を弄んでいい理由になんて到底ならない。」
みっちー「さっきワイはお前を殺してやりたいって言ったけど、ワイはお前を殺さない。」
(LaLa驚くイラスト)
LaLa「な…なんで…?私、みっちーになら殺されたって嬉しいよ!みっちーがくれるなら死だって嬉しい!どんな形でもいいから私に触れてよ!」
みっちー「ワイはお前とは違うからだよ。罰を与えるのはワイじゃない。お前は生きて罪を償え。自分の人生の時間をかけて、お前が奪った命の時間と向き合え。しっかり罪を認識しなさい。」
(LaLa目を瞑るイラスト)
LaLa「わかった…。みっちーありがとう…。私、ちゃんと警察に行くから。」
(LaLa目を開けるイラスト)
LaLa「だけど、あのね、最後にこれだけは伝えさせて?」
LaLa「私は間違っていたけど、でも、みっちーの事好きな気持ちは本当なの。嘘じゃないの。」(ラブBGM)
LaLa「みっちー。好き。大好き。」
(LaLaが一筋の涙を流すイラスト)
LaLa「最後に1度だけ…キス…して欲しい…。」
(LaLa涙を流しつつ目を閉じるイラスト)
選択肢(4)
1.核を撃つ→BAD
2.好きだよ→BAD
3.好きじゃないよ→ストーリー進行
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1.核を撃つ→BAD「そんな事より」
ワイはLaLaに向けて核を撃った。熱線と爆風がLaLaを吹き飛ばし、きのこ雲がゆったりと空に広がっていった。キモチエエエエエエ!!!!
よし!スッキリしたところでソ連国歌を聞くか!
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2.好きだよ→BAD「LaLaは間違ってないよ?」
みっちー「好きだよ。人の命を使ったゲームを実行するなんてお前は狂ってる。でもワイは…なぜか…お前を憎む事ができない。」
LaLa「ありがとう…!みっちー大好き!みっちーのためならLaLaは何でもできるの。」
みっちー「でも、お前のした事は間違ってる。」
LaLa「うん…それは…。これからみっちーが側にいて、LaLaに教えてくれる?」
みっちー「ああ。もうお前を間違った道には進ませないよ。」
LaLa「これからはずっといっしょ…嬉しいな!ねえ、みっちー。キスして?」
みっちー「しょーがないやつだな。本当に反省してるのかよ…。」
くちびるが触れ合った瞬間
ワイはその場に崩れ落ちた
LaLa「みっちーはたくさん武器を持ってるのにLaLaは持ってないと思ってた?LaLaの選んだ武器はね、キスなんだよ?」
みっちー「う…っぐ」
LaLa「みっちー痛い?痛いよね?LaLaがこれから何度でも何度でもキスしてみっちーの考えを変えてあげるね?」
LaLa「これからはずっといっしょ…嬉しいな!」(ヤンデレボイス)
第7章
<場面転換>
みっちーは❌ばかりになったフレンドメニューを睨んでいた。みんな死んだ。死んでしまった。こんなアホらしいゲーム誰が考えたんだよ!なんでワイらを巻き込んで来たんだ!なんで!なんで!なんで!なんでみんな死ななきゃいけなかったんだよ…っ!(殴る音BGM)
くらくらするような強い怒りで目に涙が滲む。思い切り壁を殴った拳も全く痛いと感じなかった。
LaLa「みっちー!」
LaLa「みーつけた♪」
LaLa「壁とけんかしてるの?」
LaLa「ねぇねぇみんないなくなっちゃったね( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )」
LaLa「怖いよぉ:;(∩´ω`∩);:」
LaLa「ねぇLaLaといっしょにいて?」
みっちー「忙しいから無理。」
LaLa「なんで忙しいの?」
みっちー「お前に言っても仕方ない。」
LaLa「だってもう終わったのに?」
みっちー「終わってないだろ。犯人がいるんだから。」
LaLa「犯人がいるってどーゆーこと?みんなを殺した犯人はそれぞれ違くない?」
みっちー「このゲームを仕組んだ犯人だよ!!!」
みっちー「みんなを殺した奴を突き止めるんだよ!!!」
LaLa「え?そんなこと知りたいの?」
LaLa「みっちーは教えてほしい?」
みっちー「…は?」
LaLa「LaLaが考えたゲームだよ。」
LaLa「ブラックキャットデスゲーム₍˄·͈༝·͈˄₎◞」
みっちー「適当な事言うなよ!」
LaLa「うちのパパはね。」
LaLa「ピグミを運営してる会社の代表取締役なの。」
LaLa「社長ってやつです₍˄·͈༝·͈˄₎◞」
LaLa「ね?それなら信じてくれる?ほんとの事なんだよ?」
みっちー「…。」
LaLa「パパには内緒だけどね!」
LaLa「パパの会社の人で小さい頃からLaLaをかわいがってくれてる人がいるから。」
LaLa「その人にお願いしたの₍˄·͈༝·͈˄₎◞」
みっちー「その話が本当だとしたら、何が目的なの?」
LaLa「それは、みっちーと仲良くなる事だよ?」
(LaLa笑顔イラスト)
LaLa「LaLaはね、みっちーの事が好きだから、つかさのコミュも荒らしたし、黒猫デスゲームも考えたの₍˄·͈༝·͈˄₎◞」
みっちー「何を言ってんの?」
LaLa「だってLaLaがきっかけを作ったからこうやって話せるようになったでしょ?それに今はもう…LaLa達2人だけだよ?ニャンฅ(>ω< )ฅニャン」
LaLa「LaLaはみっちーの事が大好きなんだよ?知らなかった?」
LaLa「ねぇ…みっちーはLaLaの事…好き?」
(LaLa頬を染めるイラスト)
第6章
<場面転換>
リリカはフレンドメニューからみずきを含むフレンド全員を監視していた。これから起こる事を考えると、自然に頬が緩む。リリカは元々デスゲームが好きで、自分もいつか参加してみたいと考えていたのだ。そんな彼女にとって今回の黒猫デスゲームは絶好のチャンスだった。
リリカはみずき以外のフレンドが入浴や食事などスマホを見れない状況である事を確認してから、みずきと接触を図った。
リリカ「つかささん死んじゃいましたねっ!」
みずき「何ですの…。」
リリカ「そんなに睨まないでくださーい!ちょっと私とお話しませんかっ?」
リリカはコンビニ袋に入った2個のハーゲンダッツを掲げ、輝くような笑顔を浮かべた。
近所の公園。ベンチに座った2人の少女。
リリカに渡されたハーゲンダッツを握りしめるみずきの手は、小さく震えていた。
リリカ「怖いんですかっ?」
みずき「え…?」
リリカ「つかささんを殺した事がですかっ?」
みずき「なっ…何を仰ってますの…!私は…」
リリカ「それともー…」
みずきは思わずリリカを突き飛ばそうとしたが、変わらずに笑顔を浮かべるリリカは彼女の手首を掴んで言った。
リリカ「リリカに殺される事がですかっ?」
(激しい水音BGM)瞬間、リリカのハーゲンダッツのカップから湧き出す奔流。身体を吹き飛ばすような猛烈な水圧。しかしリリカは決してみずきの手首を離さなかった。
(ゴポゴポ…BGM)リリカの手を振りほどこうと必死にもがいていたみずきの腕の力が徐々に弱まり、力なく水に流されて行く。やがてその手が完全に動かなくなると、リリカは無感情に呟いた。
リリカ「こんな感じなんですね。」
リリカ「人を殺すのって。」
(みずき❌イラスト)
<場面転換>
血圧計はルールを読み直していた。頭の回転の速い彼女はとある可能性に気付いていた。
「5.クエスト対象となる黒猫が複数いる場合は、どちらか一方の黒猫が殺害されればクエスト達成となります。両方の殺害であっても罪に問われない権利は保証致しますが、賞金額は倍にはなりません。」
血圧計「片方の黒猫が死ぬ事がクエスト達成条件ならばパターンは3つ。みったんに僕またはリリカちゃんの片方が殺されること。みったんに僕達2人とも殺されること。…そして、僕とリリカちゃんが殺し合うこと。」
血圧計「つまり、リリカちゃんを殺せば確実に僕は生き延びる事ができるって事…なんだよね…。」
自分が助かる可能性に気付いていながら血圧計が選んだ武器はぴこぴこはんまー。それは彼女の気持ちの迷いがそのまま表れているような武器だった。血圧計が手に持ったぴこぴこはんまーをぴこっ(ぴこっBGM)と鳴らしたその時、リリカがやって来た。
リリカ「血圧計さん心配してましたっ!みったんさん来てないですかっ?」
血圧計「来てないよ。」
リリカ「あのあの、私達2人とも次のターゲットじゃないですかっ!私怖くってっ!」
血圧計「うん…。わかるよ…。」
リリカ「一緒に過ごしてれば少し安心かなって思うんですけどっ!」
血圧計「…。」
リリカ「良かったらアイスでもどうですかっ?頭が冷えるかもしれませーん!アイスだけにっ!」
リリカはハーゲンダッツを取り出すと血圧計に微笑みかけた。
ハーゲンダッツがリリカの望んだ武器である事は、フレンドメニューからリアルタイムでみずき殺害を見ていた者しか知り得ない。奇襲にはぴったりの武器だった。
血圧計「一箇所に固まっていたら2人とも同時に殺されちゃうかもしれないよ?」
リリカ「大丈夫ですっ!そんな心配ないんですよっ!」
リリカ「リリカが血圧計さんもみったんさんも殺しちゃうんですから⭐︎」
リリカが動き出したその時。突如爆音が鳴り響いた。
いきなり襲いかかってきた音波は烈しく空気を振動させる。訳もわからないままに2人の少女の肉体は限界を迎え、掻き消えて行った。
<場面転換>
自由な共和国の揺るぎ無い同盟を
偉大なルーシは永遠に結びつけた
人民の意思によって建設された
団結した強力なソビエト同盟万歳!
讃えられて在れ、自由な我らが祖国よ
民族友好の頼もしい砦よ!
レーニンの党ーーー人民の力は
音波となって血圧計とリリカを襲ったのは、みったんの歌うソ連国家であった。
みったんにはひとかけらの悪意もなかった。みったんは歌の練習をしていただけなのである。最近の彼女のマイブームがソ連国家なのだ。ソ連国旗を振り回し熱唱するみったん。
彼女は覚えていなかった。
黒猫デスゲーム開始直後に希望する武器を聞かれた時に、なんとなく「歌」と入力していた事を。
みったんの心は晴れやかだった。最後の一節まで歌い終えたみったんは、心地良い達成感を胸に、その場を後にした。(ピコーンBGM)
(血圧計・リリカ❌イラスト)
<場面転換>
みみぃは苦しんでいた。どうして友達を殺さなければいけないのか。こんな理不尽なことどうしても飲み込めない。でも…。
「4.権利保有者が権利を破棄する場合には、本人に加え、二等親までにあたる本人の家族を全て殺害します。」
みみぃ「おばあちゃん…。」
自分を育ててくれた祖母の顔が頭から消えない。しかし祖母と友達の命を天秤にかける事などできない。命を天秤にかけてはならない。そう考えていた。だから武器を望まなかった。しかし、彼女にとってそれは綺麗事でしかなかったようだ。
みみぃは考えることを止めた。涙を乱暴に拭って立ち上がる。その辺に置いてあったボールペンを握りしめ、みったんの元へ向かった。
ソ連国旗とみったんの後ろ姿を遠目に見ると、みみぃは背後から奇襲をかける。
みったんに向けて振り下ろされたボールペンが切り裂いたのは赤い旗だけだった。(切り裂く音BGM)
みみぃ「あはは…。当たらなかった…。」
なぜか安心したような気持ちでみみぃが運命を受け入れようとしたその時、みったんの身体が傾いだ。咄嗟に抱きかかえるが、みったんは力なくぐったりとしている。
みみぃ「みったん!?みったん!?」
みったん「うぅ…。」
みみぃ「みったんに当たってたの!?怪我したの!?」
みったん「傷が…。」
みみぃ「うん…うん…どこを怪我したの!?」
みったん「ソ連の名誉に…。」
ソ連国旗はソ連の名誉そのもの。そこに受けた傷は大きかった。みったんは最期の力で敬礼のポーズを取り、そのまま静かに目を閉じ動かなくなった。
みみぃ「え…ええーっ!?」
(みったん❌イラスト)
<場面転換>
「ごめんね、私のために、死んで。」(ナイフで刺す音BGM)
みみぃが背後から少女の声を聞くのと同時に、脇腹に鋭い熱を感じた。ナイフを抜き取られると同時に温かい血液が地面にぽたぽたと点を作り、やがて赤い水溜りが広がって行った。
みみぃ「LaLa…ちゃ…」
振り向いて相手の少女の名を呼ぶが、少女は首を横に振った。
LaLa「のいだよ💜」(LaLaとのいのイラスト交互に点滅)
のいが去った後には、マジックで黒く塗り潰されたみみぃの生徒手帳が残されていた。(→→→私が学生設定でなければ「マジックで顔写真を黒く塗り潰されたみみぃの免許証が残されていた。」)
みみぃは薄れる意識の中で、荒れる前のつかさのコミュのとあるコメント欄を思い出していた。
のい「のいの事も見て?。」(できれば文章のイラスト?)
シンプルで印象的なそのコメントを気に入った誰かが真似をして、流れに乗った誰かがまた真似をして。つかさくんへの「○○の事も見て?。」コメントがいくつも並んで続いた事があった。最初にコメントをしたのいちゃんって子が…LaLaちゃんだった…んだ…
みっちーさん…に…伝え…(水(血)の音BGM)
(みみぃ❌イラスト)
第5章
<場面転換>
つかさは友達思いで優しい人間だ。
彼は武器をひとつも望まなかった。
自らが最初の犠牲者になる可能性を理解していながら、彼は友達が殺し合うかもしれないことだけを心配していた。
つかさ「黒猫デスゲームが本当に行われるのかどうかは今は置いておこう。誰も動かなければデスゲームは始まらない。みんなが団結できるよう説得してみよう。」
つかさ「問題はLaLaとあけびなんだよなあ。説得するの相当難しそうだよな。」
つかさ「はあ…軽く何か食って気分転換するか!」
つかさは自宅キッチンへ向かい、TKGを作る事にした。卵を手に取り茶碗に割り入れたその時だった。
突如つかさの自宅に現れた人影。(あけびシルエットイラスト)
つかさがそれを認識する前に人影は右手で一掴みの塩を撒いていた。(ザーッというBGM)咄嗟に卵の殻で初撃を防いだつかさだったが、相手は間髪入れず左手から砂糖を繰り出した。(ザーッというBGM)
つかさ「なっ…!?」
ジュワワワ…(溶ける音BGM)
人影「ご存知なくて?ナメクジは砂糖でも溶けるんですのよ?」
つかさ「あ…け…び…」
あけび「ナメクジにはぴったりの最後ですわね。ナメクジさんごきげんよう。」
<みっちーの部屋へ場面転換>
トークの通知音が鳴る。(通知音BGM)みっちーはトーク画面を開いた。
-----------------------------------
リリカ「みなさんフレンドメニュー見ましたかっ?」
ワイ「何?」
リリカ「つかささんが!つかささんが!大変かもですっ!」
みみぃ「え?ちょっと見てくるね!」
血圧計「つかさんが?」
みったん「!」(悲しそうな短音BGM)
リリカ「つかささんのアイコンに❌が付いてるんですっ!」(ザワザワ系デスゲームBGM)」
-----------------------------------
みっちーはすぐにトーク画面を閉じてフレンドメニューを開いた。いつの間にかつかさのアイコンだけがモノクロ表示に変わっており、上から赤いバツマークが付けられている。みっちーはつかさの様子を確認しようと必死にアイコンを長押しするが全く反応がない。
そのままみっちーはクエストメニューを開く。クエストメニューに変化がなければつかさは無事でいるかもしれないと考えたのだ。そんな彼の願いは虚しく「1.つかさを殺してみよう」クエストには達成を意味するチェックマークが付けられていた。
それからもみっちーは何度も何度もトークでつかさに呼びかけた。しかし、いつまで経ってもつかさからの返信はない。
つかさ!!!本当に殺されたって言うのか!!!みっちーの拳はあまりに強い怒りによって青ざめ、震えていた。
(つかさ❌イラスト)
【修正後】第4章-ver.1
私は携帯ショップに修理を依頼する事にした。
店員「本日はいかがされましたか?」
みみぃ「昨日からスマホがおかしいんです!とあるアプリが消せなくなってしまって。スマホ本体の電源も落とせないし、ひたすらスマホが振動してるし、不気味な女の人の声まで聞こえてきたような気がして…。」
店員「はあ…。左様でございますか…。随分お困りでいらっしゃいますね。」
みみぃ「とにかく!修理をお願いします!」
すると見る見るうちに店員の笑顔が歪んでいく。
店員「それでは…ブラックキャットデスゲームのご案内を致します。」(デスゲーム用ザワザワ系BGM)
「も…もうやだ…!ログインするから!もうやめてよっ!」
私は何かに取り憑かれたようにログインボタンを押していた。
アナウンス「いつもピグミをご利用頂きましてありがとうございます!ブラックキャットデスゲーム専用ピグミへようこそ!」(ファンファーレ)
突然明るい声のアナウンスが流れた。同時に画面が切り替わる。
画面は上下に分かれており、画面上部には大きく表示された時刻、画面下部には4つのメニューがあった。
とにかく落ち着こう。調べる事から始めて行こう。私は各メニューを順番に確認して行く事にした。
まずは「フレンド」。画面が8分割されており、あの日人狼をした8人のアイコン…あけび・ LaLa・つかさ・みっちー・みみぃ・リリカ・血圧計・みったんが表示されている。
それから「トーク」。どうやら通常のピグミと同じように個人トークやグループトークができるようだ。ただし、通常ピグミのトーク履歴は残っていなかった。
-----------------------------------
1.つかさを殺してみよう
2.あけびを殺してみよう
3.リリカと血圧計を殺してみよう
4.みったんを殺してみよう
5.みみぃを殺してみよう
-----------------------------------
ばかみたい。思わず嫌になって顔を背けたものの、気を取り直して最後のメニューも確認する事にした。
最後に確認したのは「ルール」。
-----------------------------------
1.○月○日(○) ○:○○〜○:○○にピグミで行われたブラックキャット人狼ゲーム参加者を対象としたデスゲームです。
2.黒猫を当てた方には相手の黒猫を殺害する権利を付与します。
3.権利保有者がクエストを達成した場合には、高額の賞金、日本の法令で罪に問われない権利が得られます。
4.権利保有者が権利を破棄する場合には、本人に加え、二等親までにあたる本人の家族を全て殺害します。
5.クエスト対象となる黒猫が複数いる場合は、どちらか一方の黒猫が殺害されればクエスト達成となります。両方の殺害であっても罪に問われない権利は保証致しますが、賞金額は倍にはなりません。
-----------------------------------
もう言葉も出ない。とりあえずトークメニューを開いてみよう。誰かいれば話ができるかもしれない。
-----------------------------------
みみぃ「誰かいる?」
つかさ「みみぃさん!大丈夫か!?」
リリカ「リリカもログインぱよよんです⭐︎」
血圧計「ボタン押してみたねん。」
みったん「♪」(ピコーンBGM)
みっちー「みんなログインしちゃったのか。」
LaLa「怖い!」
みっちー「LaLa●ね!」
つかさ「これもお前達の嫌がらせなの?」
LaLa「わかんないよぉ怖い( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )」
みっちー「わかんないじゃわかんないです、説明してどうぞ。」
つかさ「お前達が指定した人狼の時間と今起こっている事が無関係だとは考えられないんだけど。」
LaLa「何もしてない!何でも私達のせいにするのやめてください!」
つかさ「あけびは?いるの?」
あけび「…はい。」
あけび「私も困惑しておりますわ。」
みみぃ「正直、LaLaちゃんとあけびちゃんじゃなかったら誰がやるの?って思っちゃうけど…。」
あけび「こんな風にアプリをどうこうしたりなんて事できませんわ!」
あけび「それに…。」
あけび「このままじゃ私は2番目に殺されるんですのよ!」
あけび「あなた達は私達が憎いのでしょう!あなた達が仕組んだ事じゃありませんの!?私達を殺すつもりですの!?」
みみぃ「あけびちゃん落ち着こう、私達も怖いのは一緒だよ😥」
つかさ「そもそもこんなのイタズラかもしれないだろ?」
みずき「ナメクジはお黙りなさい!」
-----------------------------------
みんないるんだ。みんなも同じような経緯があってログインしちゃったのかな?聞きたい事は山程あったが、何だかどっと疲れを感じた私はトーク画面を閉じた。すると再びアナウンスが流れ出す。
アナウンス「大変長らくお待たせしました!参加資格保有者全員のログインを確認致しました!」
アナウンス「早速ではございますが、これよりブラックキャットデスゲームを開始させて頂きます!」(ファンファーレ)
同時に画面上部に大きく表示された時刻表示が点滅し、24:00.00と表示されたかと思うと、23:59.59、58、57…とまるでストップウォッチのようにカウントダウンを始めた。
私「…な、なに!?」
モルテ「こんにちは!モルテだよ!ブラックキャットデスゲームに参加してくれてありがとう💓」
画面の右端にピグミマスコットキャラクターのモルテが現れる。いつものかわいい見た目はそのままなはずなのに、色が暗転した姿は酷く不気味に見えた。
モルテ「ブラックキャットデスゲーム専用ピグミの便利な機能を紹介するね!最後まで聞いてくれたみんなにはお礼の🎁プレゼント🎁も用意しているよ!」
画面のモルテはとことこと画面上部の時計部分に移動してぴょこんとジャンプしてみせた。
モルテ「ここではあなたに残されている時間が確認ができるよ!クエストのあるみんなは残り時間をしっかりチェックしてね!」
このカウントダウンが0になるまでにクエストを達成するか権利を破棄するか選べって事!?それなら私達が考えるために使える時間は今も刻一刻と減り続けている事になる。
モルテはまたとことこと移動して今度は「フレンド」メニューでぴょこんとジャンプ。
モルテ「ここではフレンドの生存確認ができるよ!さらにフレンドを選択して長押しすると、フレンドの様子を確認することもできるよ!」
そのまま下に移動したモルテは「トーク」を通り過ぎて「クエスト」へ。
モルテ「ここではクエストが達成されたかチェックできるよ!他にもフレンドとチャットできるトーク機能と、ルールの確認ができるルール機能があるから、困ったときはチェックしてみて♪」
モルテ「最後までモルテのお話を聞いてくれてありがとう💓お礼の🎁プレゼント🎁は次の画面で入力してゲットしてね!」
モルテはぺこりとお辞儀した。
モルテ「それじゃあブラックキャットデスゲームを楽しんでね!モルテはいつもみんなを応援しているよ💓」
そのまま手を振ってモルテは消え、ポップアップ画面が表示された。
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🎁黒猫デスゲーム運営よりプレゼント🎁
ご希望の武器を入力して下さい。
どのような武器でも必ずご用意致します。
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