【修正後】第4章-ver.1

私は携帯ショップに修理を依頼する事にした。

店員「本日はいかがされましたか?」

みみぃ「昨日からスマホがおかしいんです!とあるアプリが消せなくなってしまって。スマホ本体の電源も落とせないし、ひたすらスマホが振動してるし、不気味な女の人の声まで聞こえてきたような気がして…。」

店員「はあ…。左様でございますか…。随分お困りでいらっしゃいますね。」

みみぃ「とにかく!修理をお願いします!」

すると見る見るうちに店員の笑顔が歪んでいく。

店員「それでは…ブラックキャットデスゲームのご案内を致します。」(デスゲーム用ザワザワ系BGM)

「も…もうやだ…!ログインするから!もうやめてよっ!」

私は何かに取り憑かれたようにログインボタンを押していた。

アナウンス「いつもピグミをご利用頂きましてありがとうございます!ブラックキャットデスゲーム専用ピグミへようこそ!」(ファンファーレ)

突然明るい声のアナウンスが流れた。同時に画面が切り替わる。

画面は上下に分かれており、画面上部には大きく表示された時刻、画面下部には4つのメニューがあった。

とにかく落ち着こう。調べる事から始めて行こう。私は各メニューを順番に確認して行く事にした。

まずは「フレンド」。画面が8分割されており、あの日人狼をした8人のアイコン…あけび・ LaLa・つかさ・みっちー・みみぃ・リリカ・血圧計・みったんが表示されている。

それから「トーク」。どうやら通常のピグミと同じように個人トークグループトークができるようだ。ただし、通常ピグミのトーク履歴は残っていなかった。

次に「クエスト」。5つのクエストとやらが表示されている。

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1.つかさを殺してみよう

2.あけびを殺してみよう

3.リリカと血圧計を殺してみよう

4.みったんを殺してみよう

5.みみぃを殺してみよう

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ばかみたい。思わず嫌になって顔を背けたものの、気を取り直して最後のメニューも確認する事にした。

最後に確認したのは「ルール」。

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1.○月○日(○) ○:○○〜○:○○にピグミで行われたブラックキャット人狼ゲーム参加者を対象としたデスゲームです。

2.黒猫を当てた方には相手の黒猫を殺害する権利を付与します。

3.権利保有者がクエストを達成した場合には、高額の賞金、日本の法令で罪に問われない権利が得られます。

4.権利保有者が権利を破棄する場合には、本人に加え、二等親までにあたる本人の家族を全て殺害します。

5.クエスト対象となる黒猫が複数いる場合は、どちらか一方の黒猫が殺害されればクエスト達成となります。両方の殺害であっても罪に問われない権利は保証致しますが、賞金額は倍にはなりません。

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もう言葉も出ない。とりあえずトークメニューを開いてみよう。誰かいれば話ができるかもしれない。

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みみぃ「誰かいる?」

つかさ「みみぃさん!大丈夫か!?」

リリカ「リリカもログインぱよよんです⭐︎」

血圧計「ボタン押してみたねん。」

みったん「♪」(ピコーンBGM)

みっちー「みんなログインしちゃったのか。」

LaLa「怖い!」

みっちー「LaLa●ね!」

つかさ「これもお前達の嫌がらせなの?」

LaLa「わかんないよぉ怖い( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )」

みっちー「わかんないじゃわかんないです、説明してどうぞ。」

つかさ「お前達が指定した人狼の時間と今起こっている事が無関係だとは考えられないんだけど。」

LaLa「何もしてない!何でも私達のせいにするのやめてください!」

つかさ「あけびは?いるの?」

あけび「…はい。」

あけび「私も困惑しておりますわ。」

みみぃ「正直、LaLaちゃんとあけびちゃんじゃなかったら誰がやるの?って思っちゃうけど…。」

あけび「こんな風にアプリをどうこうしたりなんて事できませんわ!」

あけび「それに…。」

あけび「このままじゃ私は2番目に殺されるんですのよ!」

あけび「あなた達は私達が憎いのでしょう!あなた達が仕組んだ事じゃありませんの!?私達を殺すつもりですの!?」

みみぃ「あけびちゃん落ち着こう、私達も怖いのは一緒だよ😥」

つかさ「そもそもこんなのイタズラかもしれないだろ?」

みずき「ナメクジはお黙りなさい!」

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みんないるんだ。みんなも同じような経緯があってログインしちゃったのかな?聞きたい事は山程あったが、何だかどっと疲れを感じた私はトーク画面を閉じた。すると再びアナウンスが流れ出す。

アナウンス「大変長らくお待たせしました!参加資格保有者全員のログインを確認致しました!」

アナウンス「早速ではございますが、これよりブラックキャットデスゲームを開始させて頂きます!」(ファンファーレ)

同時に画面上部に大きく表示された時刻表示が点滅し、24:00.00と表示されたかと思うと、23:59.59、58、57…とまるでストップウォッチのようにカウントダウンを始めた。

私「…な、なに!?」

モルテ「こんにちは!モルテだよ!ブラックキャットデスゲームに参加してくれてありがとう💓」

画面の右端にピグミマスコットキャラクターのモルテが現れる。いつものかわいい見た目はそのままなはずなのに、色が暗転した姿は酷く不気味に見えた。

モルテ「ブラックキャットデスゲーム専用ピグミの便利な機能を紹介するね!最後まで聞いてくれたみんなにはお礼の🎁プレゼント🎁も用意しているよ!」

画面のモルテはとことこと画面上部の時計部分に移動してぴょこんとジャンプしてみせた。

モルテ「ここではあなたに残されている時間が確認ができるよ!クエストのあるみんなは残り時間をしっかりチェックしてね!」

このカウントダウンが0になるまでにクエストを達成するか権利を破棄するか選べって事!?それなら私達が考えるために使える時間は今も刻一刻と減り続けている事になる。

モルテはまたとことこと移動して今度は「フレンド」メニューでぴょこんとジャンプ。

モルテ「ここではフレンドの生存確認ができるよ!さらにフレンドを選択して長押しすると、フレンドの様子を確認することもできるよ!」

そのまま下に移動したモルテは「トーク」を通り過ぎて「クエスト」へ。

モルテ「ここではクエストが達成されたかチェックできるよ!他にもフレンドとチャットできるトーク機能と、ルールの確認ができるルール機能があるから、困ったときはチェックしてみて♪」

モルテ「最後までモルテのお話を聞いてくれてありがとう💓お礼の🎁プレゼント🎁は次の画面で入力してゲットしてね!」

モルテはぺこりとお辞儀した。

モルテ「それじゃあブラックキャットデスゲームを楽しんでね!モルテはいつもみんなを応援しているよ💓」

そのまま手を振ってモルテは消え、ポップアップ画面が表示された。

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🎁黒猫デスゲーム運営よりプレゼント🎁

ご希望の武器を入力して下さい。

どのような武器でも必ずご用意致します。

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