第5章
<場面転換>
つかさは友達思いで優しい人間だ。
彼は武器をひとつも望まなかった。
自らが最初の犠牲者になる可能性を理解していながら、彼は友達が殺し合うかもしれないことだけを心配していた。
つかさ「黒猫デスゲームが本当に行われるのかどうかは今は置いておこう。誰も動かなければデスゲームは始まらない。みんなが団結できるよう説得してみよう。」
つかさ「問題はLaLaとあけびなんだよなあ。説得するの相当難しそうだよな。」
つかさ「はあ…軽く何か食って気分転換するか!」
つかさは自宅キッチンへ向かい、TKGを作る事にした。卵を手に取り茶碗に割り入れたその時だった。
突如つかさの自宅に現れた人影。(あけびシルエットイラスト)
つかさがそれを認識する前に人影は右手で一掴みの塩を撒いていた。(ザーッというBGM)咄嗟に卵の殻で初撃を防いだつかさだったが、相手は間髪入れず左手から砂糖を繰り出した。(ザーッというBGM)
つかさ「なっ…!?」
ジュワワワ…(溶ける音BGM)
人影「ご存知なくて?ナメクジは砂糖でも溶けるんですのよ?」
つかさ「あ…け…び…」
あけび「ナメクジにはぴったりの最後ですわね。ナメクジさんごきげんよう。」
<みっちーの部屋へ場面転換>
トークの通知音が鳴る。(通知音BGM)みっちーはトーク画面を開いた。
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リリカ「みなさんフレンドメニュー見ましたかっ?」
ワイ「何?」
リリカ「つかささんが!つかささんが!大変かもですっ!」
みみぃ「え?ちょっと見てくるね!」
血圧計「つかさんが?」
みったん「!」(悲しそうな短音BGM)
リリカ「つかささんのアイコンに❌が付いてるんですっ!」(ザワザワ系デスゲームBGM)」
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みっちーはすぐにトーク画面を閉じてフレンドメニューを開いた。いつの間にかつかさのアイコンだけがモノクロ表示に変わっており、上から赤いバツマークが付けられている。みっちーはつかさの様子を確認しようと必死にアイコンを長押しするが全く反応がない。
そのままみっちーはクエストメニューを開く。クエストメニューに変化がなければつかさは無事でいるかもしれないと考えたのだ。そんな彼の願いは虚しく「1.つかさを殺してみよう」クエストには達成を意味するチェックマークが付けられていた。
それからもみっちーは何度も何度もトークでつかさに呼びかけた。しかし、いつまで経ってもつかさからの返信はない。
つかさ!!!本当に殺されたって言うのか!!!みっちーの拳はあまりに強い怒りによって青ざめ、震えていた。
(つかさ❌イラスト)